Kozue Omakase 入口(上)、トリュフと金粉が載るマグロ握り
Omakaseスタイルの店はタイに20店舗以上。それらのコースは日本から空輸される寿司ネタなどを使い、2,000〜10,000バーツ(約9,000~45,000円)。高品質な日本各地の旬素材が売りのOmakaseは、北海道産のウニ、ホタテ、イクラ、青森産のマグロ、富山産の白エビなど、産地もアピールする。
Kozue Omakaseはバンコク市内に4店舗を展開する人気店。Instagramに25,000人のフォロワーがいる。ショッピングモールや有名国立大学に近いSamyan店は、入口にバラのアーチ、店内には木蓮が満開だった。タイ人だけでなく、欧米人や中国人など観光客の来店も多い。
17品のOmakaseコースの食材の多くは日本産を使い、カウンターで1品ずつ提供するシェフが、魚の名前を日本語とタイ語、または英語で教えてくれる。調理は日本から教えに来る人がいるものの、パンにウニとキャビアを合わせたり、マグロのにぎりにトリュフと金粉をトッピングしたり、ドライアイスを仕込んだ器で提供したりと、Omakase体験を盛り上げるタイ流の工夫が楽しい。
Kozue Omakaseの「ドライアイス煙るウニ」
バンコクには日本、タイ両方の資本による日本食レストランチェーンが多数展開されており、ショッピングモールや繁華街に店舗を構える。寿司チェーンでは、ファミリー層に人気のスシローや、学生・若年層が集まるローカル系のShinkan Zen Sushiなど、気軽に寿司を楽しめる店も多い。
手頃な価格の日本食関連飲食チェーンがボリュームゾーンをしっかり押さえながら、頂点に立つOmakase店が全体のクオリティを上から引き上げていく構図。ASEANの中でも、日本食文化の浸透度が一段高いタイならではダイナミズム、といえそうだ。
(文責:ビジネスコンサルティング事業部 アジアフードバリューチェーンチーム)