ミャンマー/バングラデシュ:コロナ禍の中、衛生への意識の高まり。衛生食品、衛生グッズ等にビジネス機会

ミャンマー、バングラデシュをはじめ、ほぼすべての途上国において、これまでにないほど衛生への関心が高まっている。postコロナの時代に向けて拡がる途上国の食品衛生を含む衛生市場の動向に注目するしたい。

食品衛生への問題意識が拡大するミャンマー、バングラデシュ

ミャンマーの農林水産業は国内総生産(GDP)の約3割を占める主要産業であり、産業別就業者数においては農業従事者数が就労人口全体の6割強を占めている。 しかし、国内における食品安全基準に関する知識不足もあり、農薬が過剰使用されて安全性に問題のある農作物がある。また加工した加工食品についても衛生管理レベルの低い食品が流通しており、食品衛生への意識付けが求められていた。

床での魚の一次処理:ミャンマーに限らず東南アジアでは床で食材を扱うこともまだ多い

コロナを受けての飲食業の変化(Dhaka Tribune9月8日付)

Withコロナ、Postコロナにある開発途上国の衛生関連マーケット

こうした中、今般のコロナ禍により、食品に対する衛生意識が急速に高まっており、衛生食品はもとより、食品市場等の現場で簡易に衛生検査が実施できる検査キット等の衛生グッズへのニーズが高まっている。簡易検査であっても、科学的な経験や認識を食品加工企業のスタッフなどが身につけることができれば、検査結果の活用はもちろんのこと、スタッフへの教育効果も大きく、全国レベルに普及させることも不可能でことではない。

ミャンマーの他、バングラデシュやインド等でも、これまでにないほど衛生への関心は高まっており、postコロナの時代に向けて拡がる途上国の食品衛生市場の動向に注目したい。

(文責:ビジネスコンサルティング事業部・脇坂)